【県立商業高校 県立熊本高校 視察】

熊本商業高校校長の古閑先生と。素晴らしいお話を聴かせていただきました。

県立商業高校と県立熊本高校を視察。
授業を見学させていただきました。


熊本商業高校は明治28年創立。
国際的な人材育成と、実践的な学びを
通して、地域社会で貢献できる人材を
育成されています。

熊商で有名なのは40年続く、
「熊商デパート」
これも実践的な学びの一環で今年も12/6•7(土日)に開催される予定です✨

毎年大人気の熊商デパート。今年は12/6.7です。

また古閑校長先生とは、国の方針で、
高校が一律無償化となる流れのなか、
【県立高校あり方検討会】で
昨年お話しをさせていただきましたが、今回
も先生のご所見を伺うことができました。


そして県立熊本高校は明治33年創立。
元々は済々黌が二分割されたのが
熊本高校の始まりです。

今では、県内随一の進学校ですが
授業を拝見して最も印象的だったのが、
書くこと、読むこと、考えることの
勉学の基本が未だしっかりと
行われているということです。

もちろん、タブレットを使う授業も
あるでしょう。しかし、私が拝見した
クラスでは、生徒たちの机上にタブレットが
無く、(最近では珍しい?)基本的にはノート
やプリントに書き込まれていました。

(最近は板書もあまり無い印象ですが、
黒板にも難解な数式がびっしりでした。)

国語や物理の授業を拝見しましたが、
先生は生徒たちとの対話を重視されて
いるように感じました。

もちろんICTもゼロではありません。

生徒が興味を持つよう、電子黒板で映像を
用いたり、予習の理解度を測るため
Googleフォームで集計したりと、
非常にアナログとデジタルのバランスが
素晴らしいと感じました。

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そして、私が最も心を打たれたのは
教育方針です。

「士君子」たれ。
徳性、智能、体力を兼ね備えた
人物になること—

熊本高校校長 田中先生と、女性の副校長 平川先生より、現場のことや素晴らしいお話を聴かせていただきました。 

これが熊本高校の精神ですが、
もう一つ素晴らしいエピソードが…

熊本高校の門柱には表札が
かかっていません。

この門柱は元々は熊本城正面入り口の
橋の橋脚だったらしいのですが、
明治35年に架け替えられた際
初代校長 野田寛先生がその橋脚をもい、
熊高の門柱にされたそうです。

その門柱になぜ表札がないのか?

これが「たとえ世に知られなくとも社会の礎たれ」という意味が込められた門柱。

それは、
【たとえ世に知られなくとも、社会の礎たれ】
という野田先生の無言の教えが
込められていると言われています。

たくさんの卒業生がこのことを胸に刻み
熊本や日本の礎となっておられますが、
校長先生曰く、ふと門に目をやると
卒業生であろう方がたまに門を
見に来ていらっしゃるそう。

「人生の転機に、この言葉を
思い出すのでしょうね」とのことでした。

勉学が出来ることはもちろん素晴らしい
ことですが、なぜ勉学に励み、そこで得た
知識や教養を何に活かすのか。

優秀な人材を輩出されているからこそ、
生徒たちには、これを将来も持ち続けて
ほしいと切に願います。

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思いがけず、素晴らしい言葉に
出会わせていただきましたが、私自身も
この言葉を胸に刻み進んでまいります。