【山江村小中学校研究発表会】

昨日は、山江村小中学校研究発表会へ。
小中学校の授業を拝見させて
いただきました。

山江村は人吉市のお隣の村ですが、
小学校2校、中学校1校があり
15年ほど前から、先進的にICT教育に
力を入れています。

デジタル教育について、その使い方や
実際の様子を見せていただきました。

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内山村長ともお話をさせて
いただきましたが、そもそも山江村は
教育や子育て支援に、村長主導のもと
昔から力を入れていらっしゃいます。

今では導入した自治体も増えましたが、
既に10年ほど前から給食無償化も実現。
そして、無償化しても、給食の地産地消率や
質は変わらず高く保たれています。

また、「山江村未来学習」と言って
子供たちと村長とが、意見交換する場が
設けられており、実際に中学生が出した
アイデアに、昨年度は合計約100万ほどの
予算が村からつけられたそう。

•公園をどう使いやすくするか?
•ラーメンをつくるプロジェクト
•村にカフェをつくる

など、中学生がアイデアを出し、
実際にやらせてみるそうです。
そして現在も、18もの事業が
実際に動いているとのことでした。

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人と人との繋がりや、地域コミュニティが
しっかりとしている山江村。

自然の中で、心や身体がしっかりと育まれ、
加えて、子供たちの体験や自主性を
大切にした教育が行われています。

つまり、人間としての土台をしっかりと
形成される環境があった上での、
ICT教育の強化をされているのだと
拝見して感じました。


話は変わりますが、数年前から
学習指導要領にも記載され、全国で
行われている、「主権者教育」。

今回、中学3年生の公民で「主権者教育」が
テーマの授業を拝見しましたが、
生徒たちのレベルの高さに驚きました。

「私が村長選挙に立候補するなら
どんな公約を掲げるか?」
がテーマでしたが、ある生徒が
書いていたことは

【伝統工芸と、昔ながらの街並みを
中心とした、観光に力を入れたい】

そのためには、

  • インフラ整備の強化
  • 事業を起こす人のために空き家を安く提供
  • 継承者を育てるために小学生向けの伝統工芸体験
  • 高齢者へのバスのフリーパス
  • 防災訓練の徹底
  • 農業教室の開催

と、素晴らしい内容が
書かれていました😳✨

やはり、普段の教育で子供たちの課題意識が
培われているからこそ、これだけの
アイデアが出てくるのだと思います。


内山村長に
「なぜ、村長はここまで教育に力を
入れられるんですか?」とお尋ねしたところ
「未来への投資ですから」との答えが
返ってきて、さらに感動しました。

コンパクトな村だからこその
実現しやすさはあるかと思います。

しかし、村長はじめ、教育委員会、学校、
保護者。この四者の意識の高さと連携が、
山江村の教育レベルの高さに繋がっていると
拝見して感じました。